WAV の確認ガイド / 2026-10-04 確認

音声ファイルの納品前に確かめること

WAV のサンプルレート・ビット深度・無音。同じ「WAV 納品」でも、送り先や用途で条件が違います。まず規定を確認し、書き出したファイルの数値と照らし合わせましょう。

WAV の納品前チェックを使う

1. 用途に合った規定を選ぶ

Audiostock では素材販売と音楽配信でレート・深度の指定方法が異なります。次の表は公開仕様の抜粋です。リンク先の最新規定を納品の直前に確認してください。

用途・出典WAV の条件その他
Audiostock 素材販売44.1 または 48 kHz、16 または 24bit300MB 未満。BGM・歌ものはステレオ、それ以外はモノラルも可。冒頭の無音は 0.5 秒以内(別ページの規定)。
Audiostock 音楽配信16bit / 44.1kHz または 24bit / 48kHzレートと深度を組合せで指定。
TuneCore Japan ハイレゾ配信24bit、44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHzステレオ、10 分以内。CD マスターを 24bit に変換したものは対象外。別のガイドは 32bit もハイレゾとしていて、記事どうしで食い違います。

各出典の取得日:2026-10-04。素材販売の MB が何 bytes かは明記されていないため、本ツールは 300,000,000 bytes 未満を合、314,572,800 bytes(300 MiB)以上を否、その間を「確認できない」とします。整数 PCM / float の受入可否は明記されていません(本ツールが読む 16 / 24bit は整数 PCM だけなので、ビット深度の条件で判定がつきます)。ピークの数値条件と、無音とみなす音量も、この表の出典からは確認できません。

2. 拡張子だけでなく、中身の形式を見る

RIFF/WAVE はチャンクで構成されます。fmt チャンクに形式、data チャンクに音声データが入ります。「.wav」という名前だけでは、圧縮の有無や数値条件は分かりません。出典:Microsoft の RIFF 解説

サンプルレートは 1 秒あたりのサンプル数、チャンネル数はモノラルなら 1、ステレオなら 2 です。符号化は PCM 整数と IEEE float を区別してください。32bit という数値だけでは区別できません。出典:Microsoft WAVEFORMATEX

EXTENSIBLE では「格納に使うビット数」と「有効なビット数」が異なる場合があります。たとえば有効 24bit / 格納 32bit は、単純な 24bit 納品と同一視しません。このツールでは両方を表示し、納品先への確認を促します。形式の出典:Microsoft WAVEFORMATEXTENSIBLE。判定方針は本ツールの仕様です。

3. ピークと無音の結果を読む

本ツールの測定仕様:全チャンネルのサンプルの絶対値の最大を取り、20 × log10(最大値)をサンプルピークとして表示します。整数は符号付きフルスケールで正規化します。値がすべて 0 なら −∞ dBFS です。True Peak や LUFS は測定しません。

本ツールの無音判定:全チャンネルがしきい値以下の連続した区間を、先頭と末尾から数えます。既定は −60 dBFS ですが、納品先の規定ではありません。全区間がしきい値以下なら、先頭・末尾とも全長を表示するため、両者を足して音声の長さとは比較しないでください。

ピークが低いだけでは音質は判断できません。整数の上下限または float の絶対値 1 以上に到達したサンプル数は補足情報で、クリップの確定判定ではありません。最終的には耳でも確認してください。これらは本ツールの測定範囲・利用上の注意です。

4. よくあるつまずき

数値の確認のあとに

本ツールは、審査の合格や音質を保証しません。ノイズ、権利、曲の内容、メタデータ、変換履歴は検査の対象外です。納品先の最新の規定と、実際の音を確認してから納品してください。

ファイルをチェックする →